
今われわれが目の当たりにしているのは歴史の転換点なのか。それとも、ペテン師的政治家による壮大なブラフなのか。
浅学菲才の身にはよくわからないが、1つだけ明確なことがある。それは関税を一方的に引き上げるなどドナルド・トランプ米大統領がやりたい放題できるのは、大きく歪んだアメリカの統治システムが背景にあるということだ。
米紙で面白い一コマ漫画を見つけた。
木が1本生えている。「行政府」と書かれたいちばん上の大きな枝がチェーンソーを持ち、「司法府」「立法府」というほかの2本の枝を切り落としてしまった──。
せりふはないが、独裁化する政権の現状を端的に言い当てている。やぼは承知で、漫画を描いたマイク・ルコビッチ氏に作画の意図をメールで聞いてみた。
独裁化する政権の現状を風刺
「英語では行政府のことをエグゼクティブブランチというが、ブランチ(branch)には木の枝という意味もある。トランプが議会や裁判所を切り捨てて独裁者になろうとする様子を描きたかった」
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