複数の側近も語り始めた｢バイデン撤退｣の現実味 民主党の重鎮､ナンシー･ペロシも電話で迫った

複数の民主党重鎮から撤退を勧められているバイデン大統領（写真：The New York Times）

ジョー・バイデン大統領に近い複数の関係者が7月18日に語ったところによると、多くの民主党員の中で大統領選撤退の要望が強まる中、バイデン大統領は11月の選挙に勝てないかもしれず、選挙戦から降りなければならないという考えを受け始めている。

いつ撤退の発表があっても不思議ではない

大統領に近い人物の1人は、3週間にわたって何があろうと撤退しないと主張してきた大統領は、現時点では選挙戦から離脱する決心はついていないと警告した。しかし別の人物は、「現実が迫ってきている」とし、バイデン大統領がカマラ・ハリス副大統領を後任として支持する発表を近く行っても不思議ではないと述べた。

バイデン陣営の何人かは、民主党の同士たちに、選挙戦に残るという大統領の決意が最も揺らいでいるのは3つの動きだと語っている。 ナンシー・ペロシ元議長の強い勧め、選挙人団勝利への道が遠のいたことを示す新たな州の世論調査、そして党の主要献金者のボイコットである。

バイデン大統領のアドバイザーの間では、バイデン大統領が2期目への挑戦を断念した場合の発表について、ベストなタイミングや、その他の詳細について話し合われるまでに交渉が進んでいると、事情に詳しい関係者の1人は語った。

早ければ数日中に発表があるとの予想もあったが、バイデン大統領が新型コロナウイルス感染の診断を受け、デラウェア州レホボス・ビーチの別荘に隔離されていることもあり、時期は流動的なままである。