バイデン大統領「撤退を決めるまで」2日間の詳細 親しい2人の側近を呼び極秘に作業を行った

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
Xにアメリカ大統領選からの撤退を表明する手紙を投稿したバイデン大統領(写真:Doug Mills/The New York Times)

ジョー・バイデン大統領は7月20日の午後遅く、「君とマイクが家に必要だ」と言った。

バイデン大統領はデラウェア州レホボスの別荘から、最も親しいアドバイザーの1人であるスティーブ・リチェッティと電話で話していた。”マイク”とは、マイク・ドニロン首席戦略官のことを指していた。間もなく2人はレホボスに到着し、新型コロナウイルスで療養中のバイデンとソーシャルディスタンスをとりながら”面会”した。

その日の午後から夜にかけて、3人はバイデン大統領にとって最も重要で歴史的な書簡の1つ、つまり、民主党のトップ、献金者、親しい同盟者、友人たちから執拗に圧力をかけられたバイデンの再選キャンペーンからの撤退という決断に取り組んだ。

バイデン大統領は、21日にソーシャル・プラットフォーム「X」で世界に向けて発表する1分前まで、ほとんどのスタッフには伝えていなかった。

バイデン大統領の側近の1人によると、大統領がこの決断を下したのは、先月のアメリカ大統領選討論会での無気力で、時に支離滅裂なパフォーマンスから、共和党の対立候補であるドナルド・トランプに集まった注目を自分に戻そうと何週間も試みたからだという。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事