アメリカ民主党が「労働者」から見限られた決定的な瞬間 トランプ台頭を招いたオバマの「庶民を見捨てた」決定的失策とは

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ホワイトハウスで握手するトランプとオバマ
アメリカ民主党は、オバマ政権下で「エリートと高学歴者のための政党」というイメージを定着させた(写真:アフロ)
かつて「庶民の党」と呼ばれたアメリカ民主党。その決定的な変質は、皮肉にも「希望」を掲げて歴史的勝利を収めたバラク・オバマ政権下で進行した。そのとき、いったい何が起こっていたのか。長年、民主党を支えてきた左派の代表的な言論人でもあるジョン・B・ジュディス氏とルイ・テイシェイラ氏の著書『アメリカ民主党 失敗の本質』から一部抜粋し、その背景を探る。

熱狂的な歴史的勝利の裏側

2008年の大統領選挙において、バラク・オバマは「希望(Hope)」を掲げ、アメリカ社会に蔓延していた党派的対立や国民の分断に絶望していた多くの有権者を魅了した。

アメリカ民主党 失敗の本質: 「中間層・労働者」は、なぜ「トランプ支持」に突き動かされたのか
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彼は2004年の民主党大会での基調演説で「リベラルなアメリカと保守的なアメリカがあるのではない。あるのはアメリカ合衆国である」と宣言し、赤(共和党)と青(民主党)の分断を乗り越える指導者として熱狂的な支持を集めた。

リーマン・ブラザーズの破綻に端を発する金融危機の最中に行われたこの選挙で、オバマは金融危機に対する深い理解と冷静な知性を示し、有権者の信頼を勝ち取った。

結果として、オバマはマイノリティ、専門職層、女性といったポスト・ニューディール時代の民主党支持層を固めただけでなく、若年層の支持を取り込み、さらに2000年や2004年の選挙で民主党を離れていた白人労働者階級の一部を取り戻すことにも成功した。

就任時のオバマは、大恐慌時に就任したフランクリン・ルーズベルトに匹敵する、歴史的な機会を手にしていた。

失業率が急上昇する中、国民は絶望し、金融機関を危機の元凶として強く非難していた。

本来であれば、オバマは「大衆」を「巨大な富の悪者」に対抗させるような政治と政策を追求し、労働者階級の有権者を民主党に確固として結びつける絶好のチャンスだったはずである。

しかし、彼はその道を歩まなかった。

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