複数の側近も語り始めた「バイデン撤退」の現実味 民主党の重鎮、ナンシー・ペロシも電話で迫った

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18日、ホワイトハウス内やデラウェア州ウィルミントンにある大統領選挙本部の雰囲気は、一日中矢継ぎ早に展開される事態を受けて厳しい雰囲気となっていた。

MSNBCの番組 「モーニング・ジョー 」の司会者でバイデン大統領の最大の支持者の1人であるジョー・スカーボローは、バイデン大統領に選挙戦からの離脱を呼びかけた。

スカーボローは、民主党が主要州で苦戦しているという世論調査や、資金援助が枯渇しているという長年の献金者からの警告を引き合いに出し、大統領周辺の人々が「この時点で立ち上がり、大統領を助け、彼らが愛する人物を助け、正しいことをするときだ」と述べた。

「このまま長引けば、いい結果にはならない」と同氏は語った。

20年負けてないバージニアでも負ける懸念

ホワイトハウスでもバイデン陣営でも、上級スタッフはバイデン大統領がバージニア州を失うことを危惧するようになっている。バージニア州はこの20年間共和党の大統領を支持しておらず、すでに大統領選の激戦地とは見なされていない。

バイデン上級補佐官によれば、選挙戦でもホワイトハウスでも、バイデン上級スタッフの間では、非公式ではあるが、バイデン氏大統領による選挙戦からの離脱は避けられないと感じるようになってきているという。数日前までは、こうした会話はタブーだったという。

しかし、副選対本部長であるクエンティン・フルクスは、バイデン大統領が選挙戦からの離脱を求める声を受け入れやすくなっていることは否定した。

「われわれのキャンペーンは、バイデンが負けるようなシナリオは考えていない」とフルクスは話した。「大統領がシカゴで代議員を受け取ることを楽しみにしている」。しかし、選挙キャンペーンは、先週報道されたように、ハリスとトランプの直接対決の世論調査を静かにテストしていた。

(執筆:Michael D. Shear記者、Peter Baker記者、Katie Rogers記者)

(C)2024 The New York Times

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