複数の側近も語り始めた「バイデン撤退」の現実味 民主党の重鎮、ナンシー・ペロシも電話で迫った

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プライドが高く頑固なバイデン大統領は、無理だと言われた後に成功したすべての場面を心の中でチェックリストにしており、変化を迫られれば迫られるほど突き詰める傾向がある。

しかし今、バイデン大統領に退任を求める声が高まっているのは、政治の脇役やメディアのコメンテーターからではなく、ここ数年バイデン大統領の最も重要な味方であった民主党議員たちからである。議会での人間関係を大切にしてきた大統領にとって、これは異常な転落であることを示唆している。

バイデン大統領の心情を理解し、現在の病状に敏感であることから、この議論に詳しい複数の関係者は、大統領が新型コロナに苦しんでいる間は、大統領に答えを迫ることをためらっていたと語った。主治医は18日、熱はないが呼吸器症状があると述べた。

民主党の重鎮、ペロシによる電話の内容

バイデン大統領は、自らの職が脅かされ、大統領が献金者から見放され、すべての激戦州で大敗しているという世論調査に直接直面する中で考えを深めている。

カリフォルニア州選出の下院議員で、バイデン大統領の最も忠実な支持者の1人であるペロシは、再選の可能性に悲観的であることを大統領に告げ、政治地図、世論調査データ、資金調達に関する知識を総動員して圧力をかけた。

最近の電話では、バイデン大統領が勝てるという世論調査を持っていると主張すると、ペロシは反対の結果を示す自身の世論調査を引き合いに出すことができた「ドニロンを電話に出して」と伝えた。これは大統領に対する直接的な挑戦であり、大統領が十分な情報を得ていなかったことを暗に示している。

ペロシのスポークスマンは、勝てないことを示すデータを大統領と共有し、他にどのようなデータに基づいて決断を下すことができるのかと大統領に迫ったことを否定しなかった。

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