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大統領選挙後のアメリカを待つ「ベネズエラ化」 「バイデンvsトランプ」敵の勝利は世界の終わり

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2024年、アメリカの大統領選イヤーが幕を開けた。1月15日の共和党党員集会を皮切りに、3月5日のスーパーチューズデー(予備選集中日)、11月5日の本選と続く。選挙は社会の分断を深めるリスクを抱える。

バイデン米大統領とトランプ氏
81歳(バイデン現大統領、左)、77歳(トランプ氏)の高齢者対決になるか(写真:Bloomberg)

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「アメリカの選挙が弾(ブレット)でなく、票(バロット)で決まるのは最後となる」

マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事は、バイデン政権の法的措置が2024年大統領選でのトランプ前大統領の出馬や勝利を妨げた場合、想定されるトランプ支持派の強い反発について、自らが司会を務めるテレビ番組でこのように語った。

同氏は2008年・2016年に共和党大統領選に出馬し、現職のアーカンソー州知事の父親でもあり、党内で注目されるインフルエンサーだ。

バイデン・トランプの再対決へ

南北戦争以来とも言われ、深刻化する今日のアメリカの二極化社会では、政治的暴力を促す発言はいずれの政党でも増え、過激化している。

2021年1月6日に起きた米連邦議会乱入事件から3年が経過した。2020年大統領選で不正があったと訴えて議事堂に乱入したのだ。司法省によると2023年12月時点で1200人以上が逮捕され、うち450人以上は懲役刑を受けている。

このように司直の手が及ぶことが、議会乱入のような政治的暴力の再発防止策となるとの期待感もある。

トランプ前大統領も同事件を巡り起訴された。トランプ氏の関与について、実質クーデター未遂とも一部では指摘されている。だが、まだ裁判は始まっていないことからも法的責任については未解決であり、トランプ氏の判決が下る前に、アメリカは2024年大統領選に突入することとなる。

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