アメリカの大統領選挙は長丁場だ。1月から両党が各州で候補者を選び、7〜8月の党大会で候補指名したうえで11月の本選に臨む。ただし、指名争いで重要なのは序盤だ。
1月15日のアイオワ州共和党党員集会より、アメリカ大統領選は本格始動する。
共和党予備選は、独走するトランプ氏を、ニッキー・ヘイリー元国連大使とロン・デサンティス・フロリダ州知事の両候補が追いかけている状況だ。直近でトランプ氏の批判を強めている両候補だが、トランプ氏に追いつくのは今や手遅れかもしれないといった雰囲気も漂う。
両氏がこの窮地を脱する残された手法は、序盤戦でのサプライズのみかもしれない。2024年大統領選の共和党予備選では、1月に実施されるアイオワ州(15日)とニューハンプシャー州(23日)の2つの州の結果が極めて重要となる。
2.5%の有権者が共和党の候補指名を左右する
アメリカの予備選はすべての州が同日に選挙を実施せず、順番に実施して代議員を獲得していく世界でも珍しい仕組みとなっている。そのため、序盤の予備選での勝利は、後続の予備選勝利の可能性を大幅に高める効果がみられる。
メディアが序盤戦を大きく取り上げて勝者と敗者を明示し、上位につけた候補者は、その後の予備選で選挙資金や有力者からの支持確保が容易となって選挙戦で勢いを増すためだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら