アメリカの大学ではガザ抗議デモと警察の衝突が激化している。事態は大統領選挙にも影響を及ぼすこと必至だ。
4月、アメリカの名門コロンビア大学のガザ抗議デモで多数の学生や教職員を警察が拘束したことを契機に、抗議デモは全米の大学に飛び火した。
4月下旬から5月初め、ブリンケン国務長官は中東に飛び、イスラエル・ハマス間の恒久的停戦の早期合意を促し、イスラエル軍が準備しているとされるガザ地区南部ラファ侵攻への反対を伝えた。仮にラファ侵攻をイスラエルが断行すれば、人道危機は広がり、全米各地の抗議活動が激しさを増すことが予想される。
アメリカ大統領選は約半年後に迫るが、デモ拡大は学生の意に反し、トランプ当選を後押ししかねない。
抗議の矛先は大学当局からバイデン政権へ
現在、学生による抗議活動の主な矛先は大学当局だ。学生はイスラエルの軍事行動で利益を生んでいる企業などにも投資していると思われる大学基金を問題視している。
しかし、今後、大統領選に向け、その矛先はバイデン政権に向かうことは不可避だ。
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