「努力しても成績が伸びない子」の残念な習慣

「頑張っても伸びない」に親子とも悲鳴

実は、この「頑張る」という言葉は非常に怪しい言葉で、「頑張ってはいけない」と言われると、では「怠ければいいのか」と性急に考えてしまうことがあります。そういうことではなく、「頑張る」には2つの種類あり、通常、イメージされるような「頑張る」ではうまくいかないという意味なのです。

通常イメージされる「頑張る」とは、「苦しみを伴った『頑張る』」です。

一般的に、「頑張る=つらいこと」ととらえることが多いのではないでしょうか。「受験勉強を頑張る」といった場合、おそらく「つらい孤独な戦いを忍耐で頑張る」という様子をイメージすることでしょう。もちろん、この方法でも、ある程度は成績は上昇します。しかし“ある程度”です。しかも、このタイプの頑張る道のりは、厳しくつらいものであり、できれば避けたい道を我慢して通っているため、ちょっと油断すると、すぐに下がっていきます。「頑張るとはそういうものであり、その道を避けるなどと、甘いことを言うなんて」という人もいます。このような精神論が間違っているとは言いませんが、本当にそのようなやり方が効果的なのでしょうか。

というのも、これまで非常にたくさんの子どもたちを見てきた中で、わかったことの中の1つに次のようなことがあるのです。

それは、上記のような「苦しみを伴った『頑張る』」で勉強が継続的にできるようになった子に出会ったことがない」ということなのです。“ほどほど”のレベルまで上がればいいと思っているのでしたら、「苦しみを伴った『頑張る』」でも、“そこそこ”上がりますから、それでもいいかもしれませんが、突き抜けた人、上位のゾーンに入る人、安定的に高い状態にある人になりたいのであれば、「苦しみを伴った『頑張る』」では到達しないのです。

楽しみを伴った「頑張る」

では、「苦しみを伴った『頑張る』」ではないのならば、どうすればいいのかということになりますね

それが、もう1つの種類の「頑張る」なのです。

それは「楽しみを伴った『頑張る』」なのです。換言すれば、「楽しんでいる心理状態にある『頑張る』」ということなのです。

勉強ができる子の頭の中は見えませんね。端から見ていると、「一生懸命勉強している」「努力している」「(苦しみを伴って)頑張っている」ように見えます。しかし、彼らの内面は外から見ているのとは真逆と言ってもいいぐらい、異なっていることはあまり知られていません。

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