「中学受験をせずに伸びる子」の本質的な理由 「オール公立」で難関大に受かる生徒の生活

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小学生段階でどのような力を身に付けておけばいいでしょうか(写真 : プラナ / PIXTA)

※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

小学3年生の2人の子どもがいます。小3のこの時期、中学受験を考えるお宅では塾通いを始めているところもあります。中学受験の良さは知りつつも、正直、金銭的に余裕があるわけでもなく、また本人たちにその気がないのに無理に受験へ進めるのはどうかなと考えております。子どもたちには、つねに好奇心を持ち、自分の頭で考え、行動に移し、自分も他人も大事にできるような人になってほしいと思っています。そこで、受験はしないものの、小学生の間に中学に入ってもやっていけるような基礎的な力をつけさせてあげられたらと思っています。どのような力を小学生の時代につけておくとよいでしょうか。よろしくお願いします。(仮名:池さん)

全国レベルでは公立中学へ進学が一般的

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中学受験をしないものの、小学生段階で、どのような力を身に付けておく必要があるかというご質問ですね。おそらく、全国レベルでは、池さんのような立場にある方がほとんどではないかと思います。都内の小学校では、クラスのほとんどが中学受験するというクラスもあると聞きますが、数のうえからいえば、公立の中学へ進学するというのが一般的でしょう。

もちろん、中学受験の勉強自体は、意義のあることだと思います。何しろ、小6の段階で、公立中学3年レベルの内容を凌駕することを勉強している場合もあるのですから。学力、進度という点では中学受験の勉強をしない子に比べれば、圧倒的な差がつくことは間違いないでしょう。しかし、中学受験の勉強をしなければ、その後、大学受験のときに必ず不利であるかというと、一概にそうともいえません。

筆者は、これまで約30年間、公立の小学生、中学生を見てきました。その中で、どのような小学生がやがてトップ校へ進学するのかということがよくわかってきました。特に中学受験をせずに通常の公立小学校の勉強をしっかりとしている子でも、大学受験の際は、有名私立中高一貫校と同じレベルに到達している子もいます。

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