デキる子の頭の中は「樹木構造」になっている

「あの子は出来が違う!」は気のせいではない

習得しなければならない知識の量が多く、整理が追いつきません(写真 :Aちゃん / PIXTA)
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
【質問】
現在、小6の女の子がいます。中学受験を考えており、勉強、勉強の毎日です。中学受験のための勉強は親の想像以上に習得しなければならない知識の量が多く、その整理も追いつきません。最近は、努力したほどには結果がついてきていないと本人が感じているようで、先日は「できる子は頭の構造がそもそも違う」とまで言っていました。そのような状態なのですが、この膨大な情報に対して、繰り返し覚えるということ以外ないものなのでしょうか?
(仮名:小松さん)

繰り返し学習は大切だが

この連載の記事一覧はこちら

【石田先生の回答】

小松さん、お便りいただきありがとうございます。

一般に、勉強は繰り返しやることで定着すると言われています。ですから問題集を何度も解いたりしますね。それはそれで間違ってはいませんが、実はその前に大切なことがあるのです。その大切なことがわかっていないと、それこそ膨大な時間をかけて、根気よく、忍耐強く、歯を食いしばって勉強するという“作業”をし続けなくてはいけなくなります。

私は長年、教育という仕事に携わる中で、世間では正しいと思われていることが必ずしも正しくない、と感じることがありました。実は非効率で効果のない方法であったり、逆に見過ごされていた、単純なことが、非常に重要な原則で、勉強のできる多くの子の常識としてやっていることであったりしました。そして多くの場合、見過ごされたことは、表に出てきません。実は、小松さんのご質問には、この見過ごされていることが含まれているのです。

そのひとつが、お子さんが発した「できる子は頭の構造がそもそも違う!」という言葉の中にあります。実は、これは事実なのです。

「勉強をコツコツとしっかりやっていれば学力は高まり、成績は上がる」ということはある意味、正しいのですが、実はただやればいいというものではありません。頭の中にある種のフレームワーク(構造)ができている必要があるのです。実際、本当にできる子(人)は、確かに「頭の構造が違っている」のです。

しかし、こう言われると、「できる・できないは、生まれつきのもので、今更何をやっても無理」と思われるかもしれませんが、そうではありません。その頭の構造がどのようなものかを把握し、その構造を作ってしまえばいいのです。

では、できる子(人)の頭の構造はどうなっているかみてみましょう。

次ページできる子の頭はどうなっているのか
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 買わない生活
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
これが世界のビジネス常識<br>会社とジェンダー

「ジェンダーギャップ指数ランキング2021」で日本は120位という結果に。先進7カ国中で最下位かつ、女性の社会的地位が低いとされるアフリカ諸国よりも下です。根強く残る男女格差の解消は、日本経済が再び競争力を取り戻すために必須の条件です。

東洋経済education×ICT