小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
【質問】
初めまして。中1になる息子のことで相談させていただきます。
息子は、今は目立ちませんが5歳の時にアスペルガー症候群の診断を受けています。その診断を受けた際に、発達検査を行い、DQ138という数値が出ました。
頭の良い子なので、努力せずに成績は良いです。いろいろなことを努力せず、できないことはすぐあきらめてしまう傾向があります。私は、成績の良し悪しより、どれだけ努力した結果なのかを重要視したいと思っています。もともとの頭の良さだけでは、絶対に限界がくると思います。努力させるには、どうしたらよいでしょうか?
過去、努力させるためにいろいろと試してみましたが、「そうやって、仕向けようとする」など、こちらの意図を感じ取ってしまいます。「面倒くさい」が口ぐせです。勉強は自分の将来のためにする ということは理解していますが、努力せずにクラスで一番を取れるので、まったくやりません。
(仮名 成田さん)
簡単に言えば、「天才くん」
【石田先生の回答】
成田さん、ご連絡ありがとうございます。成田さんのようなご質問を直接いただくことはやや珍しいのですが、実はこれまで、成田さんのお子さんのような多くの生徒、学生と出会ってきました。
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