【質問】
【石田先生の回答】
幼児教育熱は高まるばかり
お便りありがとうございます。幼稚園における勉強についてのご相談ですね。幼稚園には、小学校のお受験対策に力を入れているところもありますし、そのようなお勉強ではなく、情操教育に熱心な幼稚園、はたまた外遊びに力を入れる園など、本当にさまざまありますね。ですから吉田さんのように、他の園の情報が聞こえてきて心配になる方も少なくないのではないかと思います。
日頃、都心の保護者の方々とお話ししていると、幼児教育への関心の高さには驚くことがあります。実際、小学校入学前の未就学児が習い事をする割合は50%以上となっているという統計データもあります。その内訳は、体操、水泳、ピアノ、リトミック、英語など情操教育に役立つものが多いようです。
一方、明確なデータはありませんが、未就学児の段階から家庭内において、漢字の練習や、算数の計算をやっているというご家庭の話もよく聞きます。その延長線上には私立小学校受験、いわゆる“お受験”を目標としてあることも多くあると思います。1都3県の首都圏では1学年約30万人中4万2千人が小学校受験をしていますので、未就学児時代の勉強を重視するご家庭も一定数あるといえると思います。
私は、これらの幼少時にいわゆる勉強をすることを否定しません。“子どもが楽しんで通っているのであれば”、それはそれでよいのではないかと考えます。しかし、絶対に必要であるかどうかという点に関して申し上げると、「必ずしも必要があるとは思わない」ということです。
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