幼児期の「お勉強」効果は、先々まで続くのか

幼児教育をどこまでやるべきか

私は中高生向けの塾を経営していますが、そこにいたるまでの段階である未就学児の時代における教育についても、ある程度興味をもって調べてきました。幼児教育に関しては、効果があるという調査もたくさんあります。幼児教育をやった人が、もしやらなかった場合にどんな経験して効果があったかはわからないので、厳密には比較ができませんが、一定の効果があるのは間違いなさそうです。

そうすると、どうしても幼児から教育をした方がいいと錯覚してしまうのですが、幼児教育をしたほうがその後の高校受験や大学受験での成功につながるかというと、それとこれとは別のように思うのです。

ある保護者との会話

私はかつてある保護者と次のような面談をしたことがあります。

(小4のお子さんの面談が終わり、その下のお子さんである幼稚園年中さんの話になりました)

田中さん:「下の子のことで相談があります。今、幼稚園の年中さんなのですが、何か勉強らしいことをやらせた方がいいでしょうか?」
私:「幼稚園ではどのようなことをしているのですか?」
田中さん:「お遊戯や歌を練習したり、絵を書いたりする普通の幼稚園に通っていまして、特に勉強らしいことはありません」
私:「そうですね。今まで、幼児教育については結構考えてきましたが、『幼児のときから、いわゆる読み書きそろばんといったお勉強をすることや、右脳開発ということについては、ある一定の効果は確かにある』ようですね。幼児だから、何もしないというよりも、幼児期だからこそ勉強を勉強と思わず、楽しんで学んでしまうということがあるようです」
田中さん:「では、どのようなことをやらせたらよいでしょうか」
私:「しかしですね、効果はあるようですが、だからといってその後小学生、中学生になったときに、幼児教育をしていなかった子に学力で抜かれていくということも、実際あるのです」
田中さん:「そうなんですか」
私:「どうしても心配であるならば、いくつかやってみてもいいでしょう。なぜなら親の心配が子どもに影響するからです」

 

私が主宰している学習塾では、これまで27年間で多くの卒業生を輩出してきました。その中には高校、大学とそれこそ誰もが知る有名な学校に進学した子がたくさんいます。

では、彼らが小学校入学前のときにどうだったのか?という点をお話しましょう。よく見てみると、以下のような共通点があったと思います。

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