小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
【質問】
いつも記事を拝見させていただいております。ひとつご質問があり、メールさせていただきました。わが家には、小学生の子どもが2人います。小学校5年生と2年生で2人とも男の子です。2人とも小さいときから、そろばんをやっている関係か、算数は好きなようですが、国語がどうも苦手です。
手に取る本は漫画ばかりで、絵のない活字の本を読むことはほぼありません。私自身があまり本を読まないこともあるかもしれませんが、国語を好きにさせるには、やはり本を読ませるようにしたほうがいいのでしょうか。もしそうでしたら、どのようにすれば本を読む子になりますか。
(仮名:石山さん)
【石田先生の回答】
どうしても子どもに本を読ませたい親たち
「本を読まない子を、どのようにすれば読書好きにできるか」。こうした悩みを抱える親御さんは実に多いものです。
保護者の方々が、やはり読書はよいことで、いろいろな効用があると感じているからでしょう。読書の効果については、ネット上含め、さまざまなことが言われていますね。
読書によって、「学力が高まる」のみならず、「情緒が安定する」「想像力が豊かになる」「ストレスが軽減する」「自分に自信がつく」「書く力が向上する」「語彙数が増える」などなど、読書による効用はたくさんあるようです。
また、複数の国際機関による学力調査でも、読書と学力の関係が述べられています。したがって、今更、読書の効用うんぬんという話は必要ないでしょう。それよりも、多くの親御さんとしては、「どうしたら本を読むようになるのか」という方法論にご関心があることと思います。
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