疑問点、知りたいという心理状態はそれほど長くは続きません。ですからすぐに調べられる現代文明の利器を使います。そうすると、子どもは写真や動画、さらに文章で書かれた活字を“読む”ことになります。そこで好奇心がさらに出てくれば、図書館や本屋へ行って興味対象の本を見てみるのです。
好奇心を引き出せれば、多くの問題が解決する
私は、これが読書の入口だと思っています。いきなり読書へ関心が向くという子どもは確かにいますが、そのような子は、レアケースであると考えていいでしょう。ですから一般的には、「調べ習慣」をつけていくことが先決であろうと思っています。
子どもは小さいときから「なんで?」「どうして?」という質問をします。子ども心にも、疑問が多々あり、それを知りたいという好奇心があります。いつしか大人はそれらにいちいち答えることが面倒になり、そのままにしていまい、やがて子どもは「聞いても仕方がない」と思い、学校でも「覚えればいいんでしょ」と考えるようになってしまいます。
物事には背景があり、理由があります。それは時に、非常に人の心を動かす内容であったりします。日常生活の中にも、あちらこちらに“好奇心の種”が転がっています。特に子どもの周囲にはたくさんあります。
それを少しだけ、引き出してあげることができれば、読書や読解力や学力に関する問題は一気に解決していきます。ぜひ、「なぜだろうね。どうしてかな」の次に、「調べてみよう!」という段階まで進めてあげることをお勧めします。
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