子どものやる気に"着火"させる2つの方法 自分の中で「スパークする」何かと出会えるか

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(写真:タニホ / PIXTA)
小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【質問】

いつも記事を読ませていただいております。先生の記事の中で、「目標達成の第1条件は、本気であること」と書かれていました。確かにそのとおりだと思いますが、本気にさせるにはいったいどうしたらよいでしょうか。
うちには、中学3年生(高校受験予定)と小学校6年生(中学受験予定)の子がいますが、勉強に対してそれほど本気というものが感じられません。本気でないなら目標の達成はできないので、仕方ないかもしれませんが、できれば本気になってもらいたいと思っています。
(仮名:三枝さん)

 

【石田先生の回答】

以前の記事(「できる子は『目標のおき方』が違っている!」)で目標達成について書きました。そのとき、私は「目標設定の第1条件は『本気なのか』かどうか」であり、本気でない目標を設定しても、達成することはないということをお伝えしました。

しかし、本気でない人をどのようにして本気にさせるかということは書きませんでした。実際どうしたらいいのかについては、高い関心があることと思います。そこで、今回は「人をいかにして本気にさせるか。その方法とは?」という点についてお話します。

本気になるかどうかは、モチベーションの問題と深くかかわります。モチベーションとは日本語で、「動機づけ」といいますね。私は動機づけを、よく車のエンジンに例えます。しかし、動機づけはエンジンそのものではなく、エンジンを動かすための「点火プラグ」のことだと考えています。

点火プラグがスパーク(発火)すれば、エンジンは動きはじめます。そうすれば燃料が切れるまでエンジンは動き続けます。エンジンを動かすのに、燃料いくらがあってもスパークがなければ無用の長物となってしまうということですね。

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