子どものやる気に"着火"させる2つの方法 自分の中で「スパークする」何かと出会えるか

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これを勉強のケースに当てはまると次のようになるでしょう。

「いくら勉強させようとして、参考書や問題集を用意しても勉強をやり始めることはありません(勉強していても本気ではありません)。それよりも、スパークする何かと出会うことで、興味関心を持って本気で勉強するようになっていくのです」

つまり、重要なことはどう点火するかであり、ひとたび発火すれば人はやる気になって本気になるわけですが、実際にはどうしたらいいでしょうか。

好奇心の歯車を動かしてくれる存在に出会うこと

まず、1つ目の点火プラグは「人」によって“発火”されるということです。これはみなさん、思いあたる節がいろいろあることでしょう。たとえば、A先生が教えれば子どもたちは夢中で勉強するようになるが、B先生に変わった途端に勉強が嫌いになり、成績も落ちていくということが往々にしてありますね。数学ができる子は数字の問題の面白さを小学校のときに教えてくれた先生がいたり、英語が得意な子は英語で会話する楽しさを教えてくれた外国人がいたり。歴史の展開を面白おかしく話をしてくれた授業のおかげで日本史が得意になった子など、枚挙に暇がありません。誰と出会うかによって、好奇心の歯車が動くようになっていきます。

家庭内においては、いつも一緒に生活をしている親御さんから興味関心の刺激を受けるということがあるかもしれませんが、できれば第三者の方から受ける影響の方がはるかに大きいことを知っておくとよいでしょう。

たとえば、習い事をさせることで、プロの第三者と出会うという方法がありますが、それ意外にも、世の中には第三者と出会える場がたくさんあります。そのためには、親がそうした場に子どもを積極的に連れていってあげることでしょう。

たとえば、博物館や科学館という場が身近にあり、さらにはイベントやワークショプなどもあったとします(ただの見学だけでなく、専門の人から説明してもらうことや体験型のほうがよいでしょう)。

今や休日ともなれば、無料で開催されているイベントがたくさんあります。プロの大人と接する機会をあまり知らないだけで、意外とたくさんあるのです。出会う数によって、子どもの心に火がつくチャンスも増えていきます。また、休日に親子で社会科見学をしてみるのも面白いでしょう。事前に子どもに調べさせて、親子一緒に楽しむという機会を作っていくのです。

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