小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
【質問】
いつも記事を楽しく読ませて頂いております。私には現在、中学2年生の子と小学校6年生の子がおります。本日は中学2年の子のことでご相談です。本人の成績は、だいたいいつも「オール3」程度です。小学校のときからいつも中間ぐらいの成績でした。「もう少し、頑張ってみたら」というのですが、なかなか、変わりません。本人はもう少し上の成績でないと入れない高校に行きたいといっていますが、行動が伴っていないのです。どのようにしたら、変わるでしょうか。(仮名:清水さん)
【石田先生の回答】
清水さん、お便りありがとうございます。成績のつけ方といえば、昔は相対評価といって、正規分布になるように、5と1の生徒は全体の7%、4と2の生徒は24%、3の生徒は38%となっていましたが、近年は絶対評価となり、必ずしもこの数字に合わせることなく、絶対的な評価(つまり他の人と比べることなしに)によって成績がつけられています。
相変わらず学校成績でいちばん多い層が、このオール3程度ですから、清水さんのお子さんは、成績だけをみれば決して悪いということではなく、ごく一般的な状態の位置にいるということになります。
しかし、お子さんはオール4程度の学力を必要とする高校へ進学したいということですから、オール3からオール4へと“歩む道”を変えなければなりません。実は、このような状態にある生徒はたくさんいます。
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