中学校で成績ダウンする子の「落とし穴」

小学生までの「ドリル学習」では不十分

中学生になって成績が伸びない子の落とし穴とは?(写真:xiangtao / PIXTA)
小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【ご相談】

この連載の過去記事はこちら
今中学一年生の息子のことでご相談させていただきます。小学校1年から今まで約7年間、プリント形式の某塾で3教科、週2回と頑張ってきました。そのおかげで小学校時代はずっといい成績だったと思っています。中学校にも、「この勉強法でこれからも大丈夫」という自信を持って進みましたが、親の予想に反して、成績表の評価が芳しくなく、これからどのようにしていくべきか悩んでいます。
期末テストは本人いわく結構できたと話していたにも関わらず、点数が伸びませんでした。本人もこれには結構ショックを受けたようです。何から改善すればいいでしょうか。何ができない原因なのでしょうか。(仮名:福原さん)

【石田先生の回答】

小学校までのやり方では足りない

福原さんからのご相談内容を拝見すると、お子さんは小学校の頃から、よく勉強を頑張ってきたようですね。しかし中学校に入ったら成績表が「さっぱりであった」と。

実は、このようなご相談はよくあります。もちろん、小学校で勉強してきたプリント形式の勉強が無駄であったということではありません。力はそれなりについていますが、中学のテストで点数を取り、成績表をよくするためには、やるべき“準備と方法”があるのです。それを知らずにただやみくもに勉強をしても結果は出ません。

福原さんのお子さんが小学校のときに勉強されたプリント形式のドリル学習は、読み書き計算といった単純な学習作業では非常に効果的です。反復演習を基本としており、基礎学習という土台を作るうえで不可欠なものです。基礎的なトレーニングは頭をいつも動かせるように、または、鈍らせないようにするために、非常に重要なものです。

しかしドリル学習は、運動でいう「腕立て」「腹筋」「スクワット」にあたり、基礎という意味での効果はあるものの、それだけで“試合”に出て勝てるわけではありません。試合に勝つためには、技を学んだり、弱点を補強するための練習や練習試合を重ねるなど、戦略を練らなくてはなりません。日々の筋トレだけでは試合には勝てない、ということです。

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