中学校で成績ダウンする子の「落とし穴」 小学生までの「ドリル学習」では不十分

✎ 1〜 ✎ 30 ✎ 31 ✎ 32 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

それでは、中学校でよい成績をとるにはどうすればいいのか、お話しましょう。まずは生徒とのやりとりをご覧ください。

成績が上がらない鈴木君の場合

私:「鈴木君、普段、学校ではしっかりと授業受けているかな?」
鈴木君:「はい。しっかりと受けていると思いますが」
私:「(中学2年の1学期の)この成績表のコメント欄に、『授業中、おしゃべりをやめよう』と書かれているけども」
鈴木君:「ああ」
私:「『ああ』じゃなくて、実際はどうなっているの?」
鈴木君:「そういうときもありました」
私:「じゃ、授業中のおしゃべり以外、何か他にもある?」
鈴木君:「提出物を出していないことがあったかも」
私:「そうだよね。美術のコメント欄に『提出物が遅れて残念』と書かれているよね。鈴木君はまだ、塾に入ったばかりだから、今日は重要な話をしておく。それは、テストで点数が仮に取れても、それだけでよい成績がつくわけではないということだ」
鈴木君:「ええ!そうなんですか?」
私:「授業中のおしゃべり、提出物の未提出で、それぞれ成績評価がひとつ落ちる場合があるよ。逆に言えば、それをしっかりとしてれば成績は今よりひとつ上がる可能性があるということ。さらに、授業中におしゃべりをするなど授業を必ずしもしっかりと受けられていないようだけど、それだとノートは十分とれていないよね。先生の話も聞けていないので、テスト勉強にも大きく影響を与えているはずだよ」

いい成績を取るには、もっと前段階の「準備」が必要になるのです。準備に際し、気を付けるべきは以下のような点です。鈴木君の事例からもわかる点です。

1、 学校の授業をしっかりと受けているかどうか

なぜか成績が上がらないという場合、よくあるケースとして、学校の授業中におしゃべりをしていたり、ひどい場合は立ち歩いたりするなど、授業をおろそかにしている生徒がいます。それでは定期テストでよい点数は取れませんし、よい成績にもなりません。当たり前ですが、意外とそこが見落とされていることがあります。

次ページでは、どうすればいいか?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事