山上徹也被告が安倍元首相を狙ったのは「飛躍」ではない。極秘文書「TM特別報告書」に記されていた統一教会と安倍氏の「特別な縁」
昨年末、韓国で明らかになった「TM特別報告書」。韓国検察当局による統一教会捜査の中で表に出た、教団の政界工作の実態を記した極秘文書だ。
作成したのは統一教会韓国本部ナンバー2だった尹英鎬(ユン・ヨンホ)元世界宣教本部長で、TMとは「True Mother(真の母、お母様)」、つまり韓鶴子総裁のことを指す。尹氏には、世界各地の教団から届く宣教状況を韓総裁に報告する義務があった。日本からの報告は、もっぱら統一教会会長(当時)の徳野英治氏とUPF会長の梶栗正義氏によってなされている。2人とも韓総裁の歓心を買おうと、競い合うように「良い報告」をしていることがうかがえ、それゆえ、ところどころに誇張がある。が、文書の存在自体は徳野氏が認めている。
TM報告書に書かれていることを読み解けば、徹也氏が裁判で「安倍元総理以外の政治家では意味が弱く、対象にならなかった」と供述したことの本当の意味が見えてくる。
この文書のポイントを5つに絞って紹介する。1つ目は、統一教会が最も高く評価している政治家が安倍氏であり、祖父の岸信介、父の安倍晋太郎と、3代にわたって統一教会とは特別な関係であったと記されている点だ。
〈私は安倍晋三総理をめぐり、非常に特別な縁と使命感を長年抱き、夫婦で共に祈りの精誠を捧げてまいりました。いつか安倍総理が天の摂理を直接協力し、お母様を証しする日を夢見て祈る毎日でした〉
〈安倍氏は真の父母様と最も縁の深い日本政治指導者です。祖父の岸首相はお父様が直接お会いになり、最も早く深い信頼関係を結んだ日本首相であり、父の安倍晋太郎幹事長は我々と最も近い国会議員の一人として原理を受講され、残念ながら果たされませんでしたが、もし総理大臣になっていたなら韓国へ行って真の父母様に挨拶を捧げるという約束までしていた勝共運動の盟友でした。私の父が岸首相および安倍晋太郎と縁が深く、安倍首相と私は3代にわたる縁を持つ、代を継いだ関係でもあります〉(以上2021. 9. 13梶栗正義)
ずっと夢を見ているような感じ
徹也氏に「絶望と危機感」を抱かせた2021年9月のオンライン集会。安倍氏がビデオ出演を決め、安倍氏のスピーチ映像を収録した時は、まさに感極まった様相だ。
〈お母様、昨日、来たる第7回希望前進大会のための安倍晋三元内閣総理大臣のスピーチ映像撮影を、天の無窮なる保護と導きの下、無事に終えました。撮影を終えてみて、私自身いまだに実感がわかず、夢をずっと見ているような感じがします〉(2021. 9. 8 梶栗正義)



















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