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安倍元首相を銃撃した山上徹也被告の「控訴」について私が思うこと。公判で口にした「絶望と危機感」の真の意味

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山上徹也被告が一審判決前に唯一面会を受け入れたジャーナリスト、鈴木エイト氏(写真:今井康一)
安倍晋三元首相の銃撃事件で、殺人や銃刀法違反などの罪に問われている山上徹也被告(45)側が2月4日、無期懲役とした奈良地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴した。「控訴はしない」と見る向きが多かった中、なぜ彼は控訴に踏み切ったのか。ジャーナリストの鈴木エイト氏による寄稿文を2回に分けて掲載する。

安倍元首相銃撃事件の裁判で、山上徹也被告と協議の上で弁護人が控訴した。昨年10月に始まった公判。私は第3回を除き、すべて傍聴取材した。

奈良地裁。取材するメディア関係者の間では「山上徹也被告は控訴しない」という見方が少なからずあった(写真:筆者)

周囲で取材していたメディア関係者の間では「山上には争う姿勢が見られない。どんな判決が出ても控訴はしないだろう」という見方をする人が少なからずいた。たしかに一審で「(45歳になるまで)生きているべきではなかった」と口にしたり、結審の直前、裁判長から「最終陳述を行うか」と問われても「ありません」と首を横に振ったことなどが、「争うつもりはない」という見方を強めたかもしれない。

だが、私は山上被告の「控訴」という決断に違和感はない。彼は控訴すべきであったし、実のところ、私は彼に直接そう伝えていた。

山上徹也に直接伝えたこと

私はこれまで計3回にわたって大阪拘置所で徹也氏と面会した。判決が出る前に面会したジャーナリストは私のみだった。

山上徹也氏が勾留されている大阪拘置所の前に立つ筆者の鈴木エイト氏(写真:筆者)

正直、判決前に応じてくれる可能性は限りなく低いと考えていたが、彼は応じてくれた。今年1月14日のことだった。

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