実態不明だった帝国の金庫の中身を申告所得データから暴いた。
『週刊東洋経済』11月11日号では「解体!ジャニーズ経済圏」を特集。タレント帝国の知られざる金庫の中身、不動産の保有実態、ジュリー氏が税金を払わないで済む離れワザ、新設会社に原盤権を移転する際の問題点についてお届けする。
【配信予定】11月4日(土)
ジュリー氏が用いた贈与・相続税ゼロの離れワザ
東山紀之の社長兼任には利益相反の疑いがあった
<無料>「NG記者」鈴木エイトが会見で聞きたかったこと
11月5日(日)
建前どまりの人権尊重、NGリストで信頼回復失敗
ジャニーズ帝国支えた「ジュニア」育成の仕組み
<無料>ジャニー性加害は「1人1000万円補償」が最低線
11月6日(月)
儲かるからやめられないジャニーズの「依存沼」
「ジャニー氏は、川の字の端で寝ているジャニーズJr.(以下「ジュニア」)のところに行き、2〜3人のジュニアに性加害をした後、私のところに来た。(中略)私の局部を触り、口に含むなどしてから、私の上にまたがって私の局部をジャニー氏の肛門に挿入した。(中略)私が被害を受けている間、周囲のジュニアたちは見て見ぬふりをしていた。私は怖くて朝まで一睡もできなかった(中学3年頃)」
元検事総長・林眞琴氏を座長とする「外部専門家による再発防止特別チーム」が8月29日に公表した「調査報告書(公表版)」にはそう書いてある。
被害者は1000人を下らない
10月2日時点で被害を申し出たのは478人。うち補償を求めたのは325人。「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の石丸志門副代表は「被害者は1000人を下らないのでは」と指摘する。
「一人たりとも被害者を漏らすことなく、ケアしていきたい」「他の方々が株主で入られた場合、被害者の方々に法を超えた救済が事実上できなくなる」
旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)の藤島ジュリー景子代表取締役は10月2日の記者会見で井ノ原快彦副社長に読み上げさせた手紙にそう記している。