【質問】
【石田先生の回答】
約8割は本当はモンスターペアレンツではない?
「子どもの喧嘩に親が出ることは卑怯だ!」と昔はよく言われたものです。しかし、わが子のことを思えば、喧嘩のように見えて実は深刻ないじめにあっているのではないかと不安になり、介入したくなる心境もよくわかります。
トラブルが続いているという麻田さんの場合ですと、やはりしっかりと学校側とお話された方がいいでしょう。続くということは、何らか原因があると思われます。もちろん、言い方というものがありますので、常識の範囲で、礼節をもってお話をされるのがよいでしょう。いまお聞きした内容では、麻田さんはクレーマーやモンスターペアレントではないように思いますので、そのような懸念を持つ必要はないと思います。
さて、モンスターペアレントという言葉がでてきましたので、今回はその実情と影響について取り上げてみたいと思います。
モンスターペアレントとは、学校に理不尽なことを突きつけてくる親の代名詞としてよく使われている言葉です。年々、増えているのではないかという印象もお持ちの人も少なくないかもしれません。
私は塾の経営を27年、そして中高一貫の学校を7年経営していましたので、その間に多くの保護者と面談、対面をしてきました。その経験からお話しますと、「モンスターペアレントと言われている人の80%はモンスターではない」と思います。実はそれほど多くはいないのです(あくまでも限られた私の経験の中でのお話ですが)。それではその80%の人は何かというと「受け手側の対応が間違っているために生み出された、“作りだされた”モンスターペアレント」なのです。
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