写メ・ハナキン…、「おじさん言葉」受け流し術

カジュアルに古い「オフィス死語」の意味

オフィス死語1:追憶の彼方にある「懐かしビジネスツールことば」

20年ほど前のドラマの再放送を見ると驚くのが、オフィスのシーンなのに「机にPCが置かれていない」ことだ。IT化が進み、世の中のオフィスの風景は様変わりした。それだけに、少し前のビジネス環境やツールに関する言葉は、あっという間に死語となる。

「『このホワイトボードの内容、議事録代わりに“写メ”して送っておいてくれる?』と部下に頼んだら、一瞬の間とともに『?』マークが頭に浮かんでいた。もう『写メ』って言わないのかと、最近気づきました」(建築・39歳)

出た。これぞ、オフィス死語の典型例だ。若手社員はご存じないだろうが、2000年前後にソフトバンク(当時はJ-PHONE)がカメラ付き携帯電話を発売。このとき、ケータイで撮った画像をメールで送るサービスを、「写メール」と名付けた。

これが爆発的にヒットし、写メールも「写メ」と略され、ほかのキャリアまでケータイで撮った画像を送ることを「写メ」と呼んでいたのだ。そんな時代に携帯電話を使っていた先輩世代は普通にこの言葉を発する。「写メで送れ」と言われたら、「スマホで撮った画像をくれ」ということなので、速やかに撮影して、指示どおり添付してメールしよう。

添付ファイルといえば、こういう声もあった。

「ファイルを解凍」は展開と同じ意味

「取引先からきた圧縮ファイルを転送して。『そのファイル、解凍して見ておいて!』と後輩に伝えたら『解凍…? あ、“展開“していいですか?』と返されました」(商社・42歳)

まいった。これもオフィス死語なのか。

今でも画像や動画などの重めのデータは、ZIPファイルなどに「圧縮」してファイルを送っている。しかし、若手世代はピンとこないだろうが、ファイルを受け取ったほうは、圧縮したファイルを元に戻す「解凍ソフト」を使って中身を見ていた。しかし、今はウィンドウズのデフォルトだと「展開」という指示でファイルやデータが開ける。

ようするに「解凍して」と言われたら「展開して開け」と同じこと。ビデオデッキを使っていた世代が、もはや「巻く」ものがないのに、いまだに「巻き戻し」という言葉を使うのと似ている。「解凍せよ」と言われたら、思考を一時停止させずに、しっかりと展開させていただきたい。

また、メールに関連して、こんな意見も聞こえた。

「今年の新入社員に『この書類、帰りに“ポスト“に入れておいて?』と頼んだら『あ、あの駅前にある赤いやつですね』と間を置いて返された。LINEやメールが当たり前で、年賀状も出さない若手世代には、郵便ポストすら『なんだっけ?』となるのかと、ショックを受けました」(印刷・51歳)

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