点数と偏差値に惑わない"正しい試験の受け方" 3C分析で試験を乗り切れ!

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外資系のトップコンサルタントがそのノウハウのすべてを子どもの「お受験」につぎ込んだらどうなるのか――。そんな壮大な“挑戦”をしたのが牧田幸裕氏だ。
現在は信州大学准教授の牧田氏、その経歴はド派手だ。京都大学大学院に1位で合格、その後は、外資系コンサルティング会社にトップで内定し、IBMでも4期連続最優秀インストラクターを獲得。だが、牧田氏自身は「決して自分は天才タイプではない」と語る。
ではどうやって「知のトップ」を走り続けることができたのか。その答えがビジネス、勉強の 両方に通じる「得点力」と呼ばれるスキルにあると言う。「得点力を鍛える」を記した牧田氏は、「親として得点力は子供の受験に活かすことができる」。そう豪語する彼の“挑戦”は長男の最難関国立小学校合格という結果で幕を下ろした。
父として、子どものお受験にどのように携わったのか。また、ビジネススキルはお受験にどう活きるのか。「お受験パパ」が受験戦争でのサバイバル術のすべてを伝える。

事業企画、商品企画でも何らかの企画を構想するときには、まずビジネス現状分析を行う。その際に、最もよく使用されるフレームワークが「3C分析」と呼ばれるフレームワークだ。3Cとは、Customer(市場)、Competitor(競合)、Company(自社)の略で、これらの要素を分析することで、ビジネス現状分析が可能となる。前回の連載で使用した「SWOT分析」と並び、ビジネス現状分析では最もよく使用されるフレームワークである。

3C分析をお受験に活かそう

では、なぜ市場、競合、自社を分析すれば、ビジネス現状分析が可能となるのか。それは、これらの要素を分析することで、ビジネス上のプレーヤーを網羅できるからである。ビジネスとは商取引である。商取引のプレーヤーには「売り手」と「買い手」しかいない。「売り手」とは、自社と競合である。「買い手」とは市場=顧客の集まりである。したがって、これらの要素を分析することで、ビジネス上のプレーヤーを網羅し、ビジネス現状分析が可能となるわけだ。ビジネスの最前線で活躍するパパやママであれば、企画立案の際に「3C分析」を活用した経験をお持ちだろう。

この3C分析は、ビジネス現状分析に使えるだけではなく、子どもが受ける模擬試験の現状分析と対策にも、大いに役立てることができる。そこで、今回と次回、3C分析のお受験活用法を検討していこう。

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