前回の連載で、私は「夏休みのROI」をこのように定義していると述べた。「そもそも小学生の夏休みとは、一生懸命遊ぶためにある。友達と虫取りに出かけ、森を探検し、海で真っ黒に日焼けし、スイカにかぶりつくためにある。そのためには、勉強の時間を極力減らしつつ、それでも成果を出すことが求められる。そこで、勉強を最短時間に減らし成績を向上させ、遊びと勉強を両立させること」これが夏休みのROIの定義である。
そして、「夏休み」というプロジェクトを管理するために、ゴールを具体的にリアルに設定することが重要であると話してきた。
もちろんゴールを具体的にリアルに設定することは重要なのだが、それだけでROIを最大化できるプロジェクト計画ができるわけではない。ROIを最大化するプロジェクト計画を策定するためには、ゴールへの最短距離を設定することが必要となる。
では、どうすればゴールへの最短距離を設定することができるのか。かつて私たちはドライブに出かけるとき、地図を片手に試行錯誤しながら目的地にたどり着いた。ところが今は違う。ナビゲーションが自動的にいくつかの候補ルートを出してくれ、時間での最短ルート、距離での最短ルートなど、いろいろなルートを提案してくれる。
「夏休みの計画」を立てる際の最短距離設定も同様である。ナビゲーションを活用する。ここで声を大にして言いたい重要なことは、最短距離設定を自分で行わない、自分で考えないということである。ナビゲーションに任せるのが重要だということだ。
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