「合格体験記」でゴールへの最短ルートを探れ 夏休み決戦の攻略、虎の巻

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外資系のトップコンサルタントがそのノウハウのすべてを子どもの「お受験」につぎ込んだらどうなるのか――。そんな壮大な“挑戦”をしたのが牧田幸裕氏だ。
現在は信州大学准教授の牧田氏、その経歴はド派手だ。京都大学大学院に1位で合格、その後は、外資系コンサルティング会社にトップで内定し、IBMでも4期連続最優秀インストラクターを獲得。だが、牧田氏自身は「決して自分は天才タイプではない」と語る。
ではどうやって「知のトップ」を走り続けることができたのか。その答えがビジネス、勉強の 両方に通じる「得点力」と呼ばれるスキルにあると言う。「得点力を鍛える」を記した牧田氏は、「親として得点力は子供の受験に活かすことができる」。そう豪語する彼の“挑戦”は長男の最難関国立小学校合格という結果で幕を下ろした。
父として、子どものお受験にどのように携わったのか。また、ビジネススキルはお受験にどう活きるのか。「お受験パパ」が受験戦争でのサバイバル術のすべてを伝える。

前回の連載で、私は「夏休みのROI」をこのように定義していると述べた。「そもそも小学生の夏休みとは、一生懸命遊ぶためにある。友達と虫取りに出かけ、森を探検し、海で真っ黒に日焼けし、スイカにかぶりつくためにある。そのためには、勉強の時間を極力減らしつつ、それでも成果を出すことが求められる。そこで、勉強を最短時間に減らし成績を向上させ、遊びと勉強を両立させること」これが夏休みのROIの定義である。

そして、「夏休み」というプロジェクトを管理するために、ゴールを具体的にリアルに設定することが重要であると話してきた。

もちろんゴールを具体的にリアルに設定することは重要なのだが、それだけでROIを最大化できるプロジェクト計画ができるわけではない。ROIを最大化するプロジェクト計画を策定するためには、ゴールへの最短距離を設定することが必要となる。

では、どうすればゴールへの最短距離を設定することができるのか。かつて私たちはドライブに出かけるとき、地図を片手に試行錯誤しながら目的地にたどり着いた。ところが今は違う。ナビゲーションが自動的にいくつかの候補ルートを出してくれ、時間での最短ルート、距離での最短ルートなど、いろいろなルートを提案してくれる。

「夏休みの計画」を立てる際の最短距離設定も同様である。ナビゲーションを活用する。ここで声を大にして言いたい重要なことは、最短距離設定を自分で行わない、自分で考えないということである。ナビゲーションに任せるのが重要だということだ。

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