――大学合格実績なども躍進していますね。事実、人気も非常にあります。では、どういうところに秘訣があるのでしょうか。
渋谷教育学園が強いのは英語教育でしょう。幕張校からは東大に61人、医学部にも68人が合格していますが、特筆すべきは、海外への合格実績だと思っています。今年は現役で45人(一般生21、帰国生24)が海外大学の学部に合格することができました。
その中核を成すのが、帰国生クラスです。その授業ではアメリカの大学の授業を意識した内容です。もちろん先生はネイティブで、授業の内容も板書はほとんどなく、ディスカッション重視です。
現在、授業で取り上げているのが、シリアの問題です。生徒達は各国の大使になった設定で国連安全保障理事会に出席して、どのような答弁をするのか、それぞれの国の置かれた立場を考えてレポートにまとめてプレゼンしてもらいます。
世界情勢を論じるわけですから、ひとつの正解なんてありません。ですから、先生からも一方的な知識の詰め込みはしません。ただヒントを出すだけで、とにかく考えさせることを中心にしています。