東大合格者を急増している豊島岡に注目が集まりがちだが、実は鴎友学園もじわじわと実績を伸ばしている。OGに聞くところによると、独特なカリキュラムが特徴のようだ。実際にはどのような取り組みをしているのだろうか。吉野明校長に話を聞いた。
――鴎友というと女子御三家に続く「準御三家」と言われるまでの人気になりました。ですが、女子御三家に続く、「準御三家」の中では豊島岡女子学園ばかりが取り上げられています。鴎友学園の校風というと、正直よくわからないのですが、どういう生徒を育成しようとしているのでしょうか。
一言で表せば「インクルシブ(包括的な)リーダー」でしょうか。
世の中で必要とされるリーダー像は変わりました。かつてのように、猛烈な牽引力を発揮するような“インペリアル(独裁的な)リーダー”ではなく、皆の意見を取りまとめて、先導していくようなリーダーが必要になってきていると思います。
オバマ大統領だって、アメリカのワスプという立場からすればマイノリティですし、ヒラリー前国務長官やライス元国務長官だって、政界の中ではマイノリティです。でもそういう人だからこそ、多様な意見を集約して、まとめることができるのだと思います。
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