大手学習塾3社、子どもを行かせるなら? まずは情報収集から始めよう

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外資系のトップコンサルタントがそのノウハウのすべてを子どもの「お受験」につぎ込んだらどうなるのか――。そんな壮大な”挑戦”をしたのが牧田幸裕氏だ。
現在は信州大学准教授の牧田氏、その経歴はド派手だ。京都大学大学院に1位で合格、その後は、外資系コンサルティング会社にトップで内定し、IBMでも4期連続最優秀インストラクターを獲得。だが、牧田氏自身は「決して自分は天才タイプではない」と語る。
ではどうやって「知のトップ」を走り続けることができたのか。その答えがビジネス、勉強の 両方に通じる「得点力」と呼ばれるスキルにあると言う。「得点力を鍛える」を記した牧田氏は、「親として得点力は子供の受験に活かすことができる」。そう豪語する彼の“挑戦”は長男の最難関国立小学校合格という結果で幕を下ろした。
父として、子どものお受験にどのように携わったのか。また、ビジネススキルはお受験にどう活きるのか。「お受験パパ」が受験戦争でのサバイバル術のすべてを伝える。
子どもの受験にこそ親のスキルが必要だ

大手町や丸の内界隈でパワーブレックファーストをしていると、気がつくことがある。大手企業でも優勝劣敗がくっきりと明らかになり、このご時世でも成長し続ける企業と、もう存続が難しい企業とに分かれること、そして、一般的に見ればグローバルマーケットの中で、日本企業のポジションが目も当てられないほどに低下し続けているということに。

今から10年前の2003年ごろは、ここまでひどくなかった。当時、私は外資系コンサルティング会社で戦略コンサルティングを行っていたが、多くの日本企業はまだまだ競争力を担保していて、戦略オプションをいくつか持つことができていた。したがって、多くの日本企業の凋落は、この10年に起きたことになる。

成熟市場で子どもに対して何ができるか

ビジネスの最前線で活躍するビジネスパーソンは、男性であれ女性であれ、この状況を目の当たりにしている。だから、これからの自社の存続はもちろん、日本マーケットの今後にも、大いに危機感を持っているはずだ。今後の日本マーケットに危機感を持つとは、どういうことか。

それは、私たちの子ども世代の日本マーケットは、現在よりもさらにひどい状況になっている可能性もあるということである。私たちはビジネスの最前線で活躍するビジネスパーソンである一方で、家庭の中では子どもたちのパパやママでもある。だから、子どもたちの将来に対しても責任を持って、日本マーケットの今後を予測しているはずだ。私たちが大学生だった1980年代、90年代と、今の日本マーケットの姿が全く違うものであるのと同様に、今の子どもたちが大人になる2020年代、30年代の日本マーケットの姿は、今の姿とはまったく違うものになる。そして、残念なことにあまり楽観的な予測はできない。

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