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塾も親にコミットを求める時代に
――どれくらいの期間携わったのですか?
受験しようと決めたのが、試験の約半年前なので、合計180日間ほどですね。その間、週末は僕の時間を、子どもと遊びに出かけることを含め、全部使いましたし、平日も毎日1時間半くらい勉強やスポーツのサポートをしていました。当たり前ですが、お受験のマネジメントのほうが仕事のマネジメントよりうまくいかないことが多いです。
なので、180日のうち、僕はプランニングを130回ぐらい変えました。というか、変えざるをえませんでした。課せられたタスクも膨大だし、子供なので突然風邪を引いて、しばらく勉強できなくなるということもあります。
ただ、プロジェクトマネジメントの経験があると、別にあせることもなく、感情的になることもなく「よくあることだよな」と冷静に思えたのはよかったと思いますね。また、子どもと一緒の時間を共有できるのは子どもが小さいうちだけでしょう。私の父も大学教授だったのですが、私とよく遊んでくれ、それを私は誇りに思っています。同じようにできる限り、自分の時間を子どもに使いたいと考えています。
――具体的にどのような携わり方をしましたか?
家に、横180センチ、縦90センチのホワイトボードがあって、それを使って、普段は授業のサポートをしていました。塾でやればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、私の子どもが通っていた塾では親のコミットメントが多く求められました。でもそれがあるから、親たちも意識高く持って、受験に取り組むようになりました。やはり一緒に問題を解くと、子供たちの力量というのがわかるようになります。どういったことが得意で、どこが苦手なのかというのがよくわかるんです。なので早いうちからコミットすることで、苦手な部分を潰せるようになるのはいいですね。