千差万別の校風、正しく塾を選ぶには?

ポーターの基本戦略から塾を分析

外資系のトップコンサルタントがそのノウハウのすべてを子どもの「お受験」につぎ込んだらどうなるのか――。そんな壮大な“挑戦”をしたのが牧田幸裕氏だ。
現在は信州大学准教授の牧田氏、その経歴はド派手だ。京都大学大学院に1位で合格、その後は、外資系コンサルティング会社にトップで内定し、IBMでも4期連続最優秀インストラクターを獲得。だが、牧田氏自身は「決して自分は天才タイプではない」と語る。
 
ではどうやって「知のトップ」を走り続けることができたのか。その答えがビジネス、勉強の 両方に通じる「得点力」と呼ばれるスキルにあると言う。「得点力を鍛える」を記した牧田氏は、「親として得点力は子供の受験に活かすことができる」。そう豪語する彼の“挑戦”は長男の最難関国立小学校合格という結果で幕を下ろした。

父として、子どものお受験にどのように携わったのか。また、ビジネススキルはお受験にどう活きるのか。「お受験パパ」が受験戦争でのサバイバル術のすべてを伝える。

第1回目は、大手学習塾3社の入試報告会に参加し、情報収集を行った。今回は、SAPIXと早稲田アカデミーに焦点を当て、分析を試みたい。

なんと言ってもSAPIXは外せない

関東で中学受験上位校を考えるときに、SAPIXを選択肢に入れない親は存在しないだろう。6年生の在籍者は4942名であり、前回のエクタスと比較すると80倍以上の規模。そして2013年度の実績は、筑波大学付属駒場90名、開成中237名、麻布中183名、武蔵中39名、桜蔭中151名、女子学院中119名、雙葉中44名と、素晴らしい合格実績を誇っている。

本来は御三家+筑駒を目指す塾であるはずだが、その予備軍が多数通うため、裾野は広い。したがって対象とする中学校も幅広くなる。その結果、入試報告会も東京御三家+筑駒の説明はもちろんあるものの、対象は幅広くなる。これはマス市場を対象とする以上、仕方がないことなのだが、その分どうしても各パートの説明は薄くなる。

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