麻布中学の「ドラえもん問題」は何を意味する?

誰でもできる「お受験マネジメント」(下)

一方で今の時代は、もう市場が成長期、もしくは衰退期になっていって、今までのレールに乗っていただけでは、以前のような成長は享受できません。自分で新たな見解やポジションを見いださなければ、成功の道はないという状況になってきました。そういう時代の風潮を反映して受験の問題が作られていると思うんですよね。

ですから、昔の問題が変な問題で、今がいいとかいう話ではありません。ただ、受験問題は時代の要請を反映しているということを言いたかったんです。だから今後、元に戻っていくということはあまり考えられなくて、どんどんロジカルシンキングだとか、問題解決のスキルがあるかどうかを試されていくようになるでしょう。

だとしたら、僕たち親が今持っているビジネススキルを、子供たちに早い段階から伝えていくことには、すごく意味があると思います。

日本の大学でいいのか?

――特にこうした不透明な時代ですと、国外に選択を求めるようなことも考えたりはしませんか?

さすがにまだ子どもは小学校低学年なので、その点に関してはわかりませんが、親として子どもの進路について色々なオプションを確保しておくことは必要だと思います。日本の中学高校に進学させることは、ある程度、日本の大学に進学することを前提としたキャリアになります。ですが、今の子どもたちが大学生になる頃に、日本の大学にマーケットバリューがどれほどあるかというのは未知数です。

最前線で活躍するビジネスマンは、日本のマーケットがどういう状況にあるのか、最も敏感な人間です。彼らはすでに日本に居続けることのリスクを考え始めています。だから海外の大学や大学院に進学できるような力を蓄えさせるのも、親としての務めになるかもしれません。

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