もうすぐ夏休みがやって来る。6年生のお子さんをお持ちのご家庭では、まさに天王山だろう。一方、5年生以下のお子さんをお持ちのご家庭でも、学力をグッと伸ばすチャンスの時期である。では、この夏休みをどのように活用すれば、そのROI(投下資本利益率)を最大化できるのだろうか?
夏休み、遊びと勉強をいかに両立するか
私は「夏休みのROI」をこのように定義している。「そもそも小学生の夏休みとは、一生懸命遊ぶためにある。友達と虫取りに出かけ、森を探検し、海で真っ黒に日焼けし、スイカにかぶりつくためにある。そのためには、勉強の時間を極力減らしつつ、それでも成果を出すことが求められる。そこで、勉強を最短時間に減らし成績を向上させ、遊びと勉強を両立させること」これが夏休みのROIの定義である。
長時間勉強して成績を上げること。これは長時間労働で残業をしまくって、なんとか生産性を上げるふりをしている日本企業と同じである。生産性は決して高くない。そうではなく、やり方にこだわりぬいて、極力労働時間を減らす。でも結果は出す。そして、労働時間以外の自分の時間も大切にする。これがROI最大化であり生産性の向上だ。
ビジネスの最前線で活躍するパパやママが心掛けていることも同じはずだ。ビジネスの最前線で活躍し結果を出す。でも、家庭も大切にし、子どもとの時間を極力とれるように工夫をする。
ここでも、パパやママのビジネススキルは、子どもの生産性向上に役に立つ。そこで、連載最終回の今回と次回は、「夏休みのROI」を最大化するプロジェクトマネジメントについて考えていきたい。
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