「海外の現地法人は、『とりあえず、本社にお伺いを立てておけば安心』という意味からも、本社のわれわれにいろいろ質問をしてくる。もちろん、緊急度や重要度が高い質問にはすぐに答えますが、よく分からないものは、2日くらい寝かせてみる。すると、向こうから『解決しました』と連絡が来ることも、案外あるのです」
確かに、どんな瑣事もいちいち相手にしていたらキリがない。時には、放置する、寝かせることもひとつの対応策だ。
完璧に家事をしなくたっていい
「完璧を目指さない」ことは、今では4歳になった長男の育児・家事をするうえでも信条になっている。
「家事は、基本、していません(笑)。お掃除は、週1回、友人のツテで頼んだ掃除のプロにお願いしているし、食事は買ってくる。飽きたときは、主人が作る。食事の体をなしていませんが」
ご主人は日本人だがアメリカ生まれのアメリカ育ち。日本のあるブランドのアメリカ法人勤務という「元祖キャリアウーマン」的母親に育てられ、家事・育児を進んでやるのは「当たり前」という思想の持ち主だ。
そのうえ、どこで働いてもおとがめのない裁量労働だから、保育園を経て、今はインターナショナルスクールに通っている長男の送り迎えはほぼ100%、夫が担当してくれる。
「週1日だけは、これまた友人の紹介でお安くしてもらっているベビーシッターさんに頼み、私と主人が帰って来る夜10時位まで、子どもの相手をしてもらっています」
それでも、ご主人は多ければ月2~3回。金井さんは月1回程度、海外出張があるから、助けはいくらあっても足りない。
そんなときは、金井さんの神戸の実家の両親を頼る。
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