ホワイトサイズ氏はパネリストとして登壇し、宇宙旅行ビジネスのポテンシャルについて熱弁を振るった。会社自体はまだ赤字だが、先駆的な存在であるヴァージン・ギャラクティック社の動向に、業界全体が注目している。
「20万ドルの宇宙旅行チケットに対し、前払金を支払って、予約した人が500人以上います。これが、軽自動車1台分ぐらいの費用にまで下がれば、宇宙旅行に行く人はさらに増えるでしょう」
藤原さんは、帰宅後すぐ、もらった名刺のアドレスにメールを送ってみた。すると、すぐに本人から返信があった。
「(君の変なヒゲは)Mobemberだったのか! うちの会社でもはやったよ。ところで、ビジネススクールの学生を対象に、サマーインターンを探しているんだけど、興味ある?」
藤原さんはすぐに応募してみたが、残念ながら最終選考で落選。しかし、この経験が自信となって、シリコンバレーの宇宙ビジネス関連のベンチャー企業で夏の間、働くことになった。
「シリコンバレーの懐の深さを、垣間見た気がしました。珍妙な格好をした、英語もカタコトの日本人を気軽に受け入れてくれて、しかも、CEO本人がメールに返信をくれる。こういうネットワーキングから、イノベーションが生まれていくんだと、あらためて思いました」
ナイジェリアで“激ヤセ”研修
近年、アメリカのビジネススクールでは、新興国での開発援助や社会的企業の起業教育に力を入れている。
UCバークレーでも、「International Business Development」(国際ビジネス開発)は、学生の約半数が選択するという人気科目だ。藤原さんも2012年1月から5月まで、受講した。
受講を希望する学生は、次の3つの項目に沿って、希望を提出し、大学がプロジェクトを割り当てる。参加者の半分はアフリカ、南アメリカ、インドなどの新興国を希望する。
*営利/非営利
*希望する地域
*冒険的な要素をどのぐらい望むか(5=リスク大、1=リスク小)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら