欧州人のハンパない、歴史と伝統の"売り方"

コンセプトだけで売る、それくらいの力がほしい

ルイ・ヴィトンにシャネル。ジャガーにポルシェ。ヨーロッパ人は歴史や伝統をブランドにして売るのがとてもうまい。今回ご紹介するのは、本場ヨーロッパでブランドマーケティングを学んでいるMBA留学生だ。
今回から2回にわたって、ヨーロッパのビジネススクールをご紹介する。
ロンドンビジネスクールに留学中の手塚健介さん(29)が、MBA留学を志したのは、富士フイルムで、化粧品アスタリフトの海外展開を担当したことがきっかけだ。テレビCMをこのぐらい流して、こういうお店で売って……という日本での営業・マーケティングの方程式が、海外ではそのまま通用しないことを実感した。
「海外での新規事業の立ち上げやマーケティングを学びたい」と、27歳のときから仕事の傍ら、受験勉強を始めた。
2010年にロンドンビジネススクール(LBS)に合格。会社の派遣制度を利用すると、おそらく30代になるまで、待たなくてはならない。「20代でどうしても留学したかった」という手塚さんは、会社を退職することに決めた。
ロンドンに留学して、すぐさま魅せられたのは、ヨーロッパの人たちの「人生を楽しむことに対する意気込み」。好きなことを商売にして、ブランドを作りあげ、上手に儲けて、そして人生を楽しむ。ヨーロッパ流の生き方を体験しようと、夏のインターンシップ期間は、ロンドンのスパークリングワインを販売するスタートアップ企業で働いた。卒業後の進路は、IT企業など、複数の企業で迷っているが、「好きなことを形にしていくこと」だけは決めている。
ヨーロッパ流のブランドマーケティングを学問と実践の両方で学ぶ手塚さんを取材した。

「目に見えない価値」を売るって、どういうこと?

「1990年代後半に販売されていたキャシャレルの香水、Anais AnaisとNOAのCMを見てください。どちらも、「風」がモチーフになっています。この風は、このブランドの何を表しているでしょうか」

こんな問いに答えていくクリエイティブな授業が、ロンドンビジネススクールの「Brand Management」(ブランドマネジメント)だ。イタリア出身のシモーナ・ボッティ助教授が教えている。

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どん底の2000年代を経て鮮やかなV字回復を果たしたプロレス界の雄。キャラクターの異なるスター選手を複数抱え、観客の4割は女性だ。外国人経営者の下、動画配信や海外興行など攻めの姿勢を見せる。株式上場も視野に入ってきた。