なぜMBAの授業は、胸に刺さるのか?

『世界最高MBAの授業』はいかに読まれたか

『世界最高MBAの授業』が9月下旬に刊行されて約2カ月。世界の経営大学院は何を教えているのか、ということをテーマに書かれた専門的なビジネス書としては、異例ともいえるベストセラーになっています。そこで今回は番外編として、読者コメントを特集します。いったい、「世界最高MBA」のどこが心に刺さるのか?
なぜMBAの学びは、多くの人に感動を呼び起こすのか(写真はハーバードビジネススクール)

一般的に、MBAとタイトルにつく本の読者は、「MBA取得を目指している人」と「経営学の実務を学びたいビジネスパーソン」です。

ところが、東洋経済オンラインの連載を書籍化した『世界最高MBAの授業』を読んで感想を寄せてくださった読者の方は、より幅広い年齢層とバックグラウンドの方々でした。MBAの学びは、日本人の方々にどう受け止められているのでしょうか。

経営者たちが、原点を思い出す

ペンシルバニア大学ウォートンスクールを2011年に卒業し、株式会社マネーフォワードを起業した辻庸介さんは、数年前の自らの留学生活と重ねながら読んだという。

〈私の原点を思い出させてくれました。私も、ウォートン校のMBA留学経験者で、かけがえのない2年間を経験しました。

あの人気連載を大幅に加筆。9月27日、『世界最高MBAの授業』として刊行しました

あらためて知ったのは、「MBA」という言葉の裏には、留学生個々人のさまざまな深い悩みや決断があるということです。自分の人生のビジョンやミッションと真剣に向き合い、あえてリスクをとる生き方を選択する人々、日本という枠を超えて世界という舞台でチャレンジしていく人々。こうした人生に前向きに、アクションを起こしていく人々の熱い息吹を感じることができ、刺激をもらうことができました。

ますますグローバルになっていく世の中で、多くの方々が世界にチャレンジしていく、世界中の人々との真剣勝負を経て、「真の人間力」を磨かれ、世界で活躍していく人が増えていく。本書は、そんなきっかけになるのではと思います〉

経営者の方々からは、ほかにもメッセージをいただいた。

スターバックスコーヒージャパンの元CEOで、『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』(サンマーク出版)など数々のベストセラーを世に出してきた岩田松雄さんは、経営のプロの視点から本書を読んだ。

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