若者よ、リスクを避けることが最大のリスクだ

テラモーターズ 徳重徹社長に聞く

「イマドキの20代が何を考えているのかわからない」。ため息混じりでつぶやく先輩方をどの職場でもよく見かける。世代間ギャップの議論は今に始まったことではないが、「ゆとり世代」と言われる若手社員が特にわからない、と悩む人は多いようだ。2012年のHR総合調査研究所の調査によれば、企業の人事担当者が持つゆとり世代への印象は、6割が「受け身」、4割が「精神的に弱い」と答えている。積極的に動かず、傷つきやすいと思っている先輩社員が多いということだ。
当然、やる気に満ちあふれたスバラシイ20代の若手社員も多いに違いないが、20代の生態はますますナゾに包まれていると言っていいだろう。
そこでこの連載では、東洋経済の次世代を担う20代記者が集結し、イマドキの20代に関係するトピックを、いろいろな角度から取り上げてみようと思う。先輩方が20代を知るキッカケと、20代の気持ちを代弁していきたい。先輩、20代のこと、どう思いますか?

若者の聖地である東京都・渋谷。ファッションビル「109」を過ぎて1本の狭い路地に入ったところにある雑居ビルの一室。そんな場所で世界に勝負を挑むベンチャー企業がある。その名は「テラモーターズ」。アジアを中心に電動バイクの製造、販売を手掛ける会社だ。そこで働く人間は20代の若者たちだ。

リスクを取らないことが最大のリスク

そんな若手社員を率いるのが徳重徹社長だ。現在、43歳の徳重社長は29歳のときに大手保険会社を辞め、米国に飛んでMBAを取得。帰国後、2010年4月にテラモーターズを設立した。現代の若者に対して「リスクを取らないことが最大のリスクだ」と主張する徳重社長。悩みが絶えなかった20代の頃、テラモーターズで働く若い社員への期待、そして就活生や新入社員など現代の若者について聞いた。

――徳重社長自身が初めて社会に出たのは、大手保険会社の住友海上火災保険(当時)に24歳で入社したときですね。

私が入社した当時、最も恵まれていたのは、社内でも最も忙しい部署で仕事ができたこと。保険会社で業務部という全体統括を任される部署に配属され、多岐にわたる仕事を任された。いきなり新人でいったので、最初はまったく仕事についていけなかった。目の前には入社3~5年目になる先輩たちが手際よく仕事をこなしていたことを覚えている。

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