「課題設定力」はワークライフバランスにも不可欠
冒頭から私事で恐縮ですが、私が課題設定について真剣に考え始めたのは、娘が1歳になり会社へ復職したときでした。仕事に費やす時間はそれまでに比べてかなり減らさざるをえませんでしたが、役に立ちたい、他者からの期待に応えたい、それによって充実感を得たいという思いは強くなりこそすれ、弱くなることはありませんでした。
必然的に自分に与えられた時間・気力・体力・知識・能力などの資源をどう活かすかについて、以前よりも真剣に考えるようになりました。そこで行き着いたのが、いたずらに仕事の効率化をするだけでは意味がないこと、そもそも何をすべきかを見極めること、すなわち課題設定力を高めることが最も必要なのではないかということでした。
ビジネスの現場は過酷さを増しています。多くの方がハードワークを続けることの限界を感じ始め、長時間労働への問題意識も高まってきています。しかし、ワークライフバランスというスローガンのもとに仕事の実働時間を減らすだけでは、成果も充実感もなかなか得ることはできません。正しい課題設定をして、自己資源を効果的・効率的に投下することは自分のためだけではなく、一緒に仕事をする人や家族が幸せになるために必要だと思っています。
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