仕事ができる人は「正しい衝突」が超得意! 「雨を降らせて地を固める」はこうやる

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
拡大
縮小
無駄な衝突をせずに強いチームになるためのテクニックとは?(写真 :ストリーム / PIXTA)
今、プロジェクト型で仕事をするなど、固定の組織メンバー以外で仕事をする機会が増えてきています。会社の統廃合やM&A、転職など新しいメンバーとチームを組む機会も以前に比べ格段に増えているでしょう。ぱっと集まったチームで成果を出せる場合もあれば、いがみ合ってしまい残念な結果につながることもあります。
長いキャリアの中で経験するいろいろなチームで、無駄な衝突をせずに強いチームになるためのテクニックをご紹介します。

会社が買収され、チームの重要性を痛感

この連載の記事一覧はこちら

私が外資系企業でコンサルタントとして仕事をしていた当時、つねに数カ月単位で新しいプロジェクトチームを組み、仕事をしてきました。

戦略コンサルティングプロジェクトは期間が短いと数週間、長くても数カ月なので、初めからフルスロットルでチームメンバーが働かないと成果が出せないということもあり、衝突している暇もないというのが正直なところでした。全員コンサルタントという共通のマインドを持ったメンバーで構成されていたということもあり、毎回毎回違うメンバーと組むことは楽しみでもありました。

それが一変して新しいチームというのは大変だと感じたのは、当時所属していたコンサルティング会社が買収された時でした。カルチャー、考え方、行動様式などの違いに戸惑い、会議の度にぶつかり合いが起き、若かった私は相手の考え方が理解できないことも。ある時は「これでは話し合いにもなりませんね」と怒って会議室から出て行ってしまったことさえありました。

これでは、1+1が2になるどころか、マイナスになってしまうという危機感を持った私は、チームをいかに早く成果が出る状態に持っていくのかということを学び始めました。そして、プロジェクトマネージャー向けの研修の中で、「タックマンモデル」というチームビルディングの考え方に出会ったのです。

次ページタックマンモデルとは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT