それもこれも手に入れる人の超「課題設定力」

そのスキルが会社にも家庭にも幸せを呼ぶ

それでは、自己資源を投入すべき課題とはそもそもどのようなものかを見ていきましょう。

課題と問題は何が違うのか?

課題や問題という言葉は、使われる文脈や環境によっても変わりますが、ここでは以下の意味だとご理解ください。

課題 : 現状と「あるべき姿」にギャップがあり、そのギャップを埋めるためにすべきこと
問題 : 課題の達成(=あるべき姿の実現)を阻む要因や事象

つまり課題設定とは、「現状と、あるべき姿を正確に把握し、あるべき姿になることを阻む根本的な問題を見極めて、あるべき姿に近づける方法を考え出すこと」ということになります。少し具体例で課題と問題の違い、また同じように取り組むべきこととして使われる「目標」について見ていきます。

例えば、「営業日報の入力率が低い。記入に時間がかかるのが原因のようだ」ということを営業部門の部長が言ったとします。

まず単純に「目標達成」をする人であれば、「分かりました!では、入力率を100%にしましょう。そのために早く入力できるよう研修を行い、入力していない人にはペナルティを課すことにします」などとなるでしょう。これでは手間を嫌がる営業マンからの不満が出るのはもちろん、売り上げ増につながるともあまり考えられませんね。

次に「問題解決」をする人であればどうでしょう。「入力負担が大きいことが問題ですね。ではフォーマットを簡素化し選択式にして、外出先からスマートフォンで入力できるようにしましょう。これでばっちりですよ」と問題の解決に取り組むでしょう。これもよくある取り組みですが、営業日報の入力自体を目的化して本当にいいのか。入力率が100%になったとしてもそれが真に必要な成果と言えるのかは疑問ですね。

問題として取り上げがちなのが、単なる「現象」。あるべき姿の実現に絡まなければ、解決しなくてもよいかもしれない。 問題とするかどうかを見極めるには「よって」という問いかけを用いる。 「よって」どういうことに陥ってしまうのか?そうなるとあるべき姿が実現できないのか?を見極める。 例えば、「営業日報の入力率が低い」という現象を問題とするかどうかという時の「よって」は、「よって、課長が進捗を把握できない」だけでは、問題といえないが、「よって、適切なコーチングが受けられず、よい提案活動が行われない」だったら、問題といえる。 また、よくありがちなのは「XXがない」ということを問題としてしまう。ないことによって、何がおきているのかを問わなくてはいけない。
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