それもこれも手に入れる人の超「課題設定力」 そのスキルが会社にも家庭にも幸せを呼ぶ

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Perspective(空間)

問題を捉える範囲をどこまでにするかという視点です。例えば、航空会社で国際線の客数減少という問題について考える場合。普通に考えれば他社の国際線が競合として上がってきますが、ビジネスに限って言えば、出張が減った要因としてはテレビ会議システムなどの利便性が増してきたことなども考えられます。

空間を広く捉えるほど、課題設定は難しくなってきますが、テクノロジーの発展により、競合は同業他社や類似品だけではなくなってきています。問題を捉える範囲をあまりに小さくしては足元をすくわれることになるかもしれないのです。いったんは視野を広げて対処しなくてはいけないことの可能性まで見すえて、考える癖をつけるとよいでしょう。

Period (時間)

最終的にいつまでに何を実現したいのかによって、解決する問題が変わってきます。あるべき姿を実現するのは1週間後なのか、1カ月後なのか、数年かけてもよいのか。

例えば、利益を増やしたいがために、近視眼的にその年のさまざまなコストを削減すればその年は利益が増えますが、人材への投資などを削減したとすれば中長期的には売り上げ、ひいては利益が落ちることにつながります。近視眼的な問題解決のツケは、必ず後で代償を払うことになります。

すぐに着手できて即効性の高い問題解決を行う際には、中長期でのトレードオフは何かを考える視点が必要なのです。

長い期間かければ解決できることも増えていきますが、変化のスピードが早まるばかりの現代では、悠長に考えている間に、環境や状況が変わってしまうことも大いにあります。時間を考えることは、問題を捉える上で欠かせない視点であることを意識しましょう。

目の前に「問題らしき事象」が現れた際に、すぐに飛びつくのではなく、この4つの視点で問題を捉え直すことは、適切な課題を設定するための第一歩です。

「懸命」だけでなく、「賢明」に考える

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目標達成や問題解決に向けて、一生懸命に頑張ることはもちろん大切です。ただし、あるべき姿を明確にしないまま、目の前にある「問題らしきもの」や「上からふられた仕事」にとりあえず取り組むというスタイルでは、時間がいくらあっても足りませんし、成果につながりません。

一生懸命に頑張ることは、かつては評価されるための絶対的な条件のようなものでした。今は闇雲に頑張るだけで、評価されるような時代ではありません。賢明(=Smart)に考えてから、一生懸命(=Hard)に努力をすることで、仕事の成果が飛躍的に上昇し、プライベートの充実を得ることが可能になるでしょう。

清水 久三子 アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント

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しみず くみこ / Kumiko Shimizu

アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント
大手アパレル企業を経て1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社。企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして新規事業戦略立案・展開プロジェクトをリード。「人が変わらなければ変革は成し遂げられない」との思いから専門領域を人材育成分野に移し人事・人材育成の戦略策定・制度設計・導入支援などのプロジェクトをリード。コンサルティングサービス&SI事業の人材開発部門リーダーとして5000人のコンサルタント・SEを対象とした人材ビジョン策定、育成プログラム企画・開発・展開を担いベストプラクティスとして多くのメディアに取り上げられた

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