結局「IoT」で何ができるようになるのか

モノ同士がつながり合うってどういうこと?

(写真:ryanking999/PIXTA)
IoT(モノのインターネット)で社会や生活はどう変わるのか。そのコンセプトをユビキタス(どこでもコンピュータ)として提唱し続け、著書『IoTとは何か』にまとめた東京大学大学院情報学環の坂村健教授に聞いた。

 

──ご自身が提唱されてきたユビキタスと、IoTとの関係は?

IoT=ユビキタス、IoTが後継という認識でいい。

──IoTは生活やビジネスのスタイルの一大節目になる、と。

コンピュータ史に、汎用大型の実用化から始まってパソコンや携帯電話、スマートフォンの普及といった、その使用が生活やビジネスのスタイルを大きく変える節目がいくつかあった。IoTはスマホ普及の次の段階の大きな重要な節目になる。

インターネットが、主にウェブやメールなど人間のコミュニケーションを助けるものであるのに対し、IoTは、コンピュータの組み込まれたモノ同士がオープンに連携できるネットワークであり、その連携により社会や生活を支援するものだ。

会社や組織、所有者の枠を超えてモノがつながる

──「モノのインターネット」という訳語はわかりにくい。

ルールさえ守ればモノがネットにつながるということだ。

ネットは誰かが仕切っているわけでも管理や制御を行っているわけでもない。基本的にネットにつなげるための通信ルールがあり、難しく言えばTCP/IPというプロトコル、通信の手順さえ用意すれば、世界中のどんな人もネットにつなげることができる。モノのインターネットも同じで、ルールさえ守ればモノがネットにつながる。

IoTはむしろ「インターネットのように」会社や組織、ビルや住宅、そして所有者の枠を超えてモノがつながれる、まさにオープンなインフラを目指す言葉ととらえるべきだ。

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