北朝鮮にとって中国は、食糧・エネルギー・貿易・技術・安全保障のすべてにおいて、国家存続の生命線。一方、中国にとって北朝鮮は、地政学上重要な対米緩衝地帯であり、豊富な地下資源など「埋蔵利権」の宝庫でもある。
関係良好で一心同体に見える両国は、油断ならない隣人同士として実際は恐れ、警戒し合っていると、新聞記者の著者は見る。その熾烈な駆け引きの背後にある互いの思惑を、緊張と協力の歴史とともに分析。さらに、北朝鮮の核やミサイルの開発、日本にとって懸案の拉致被害者の帰国問題、加えて北朝鮮の混乱・崩壊時における米中の動向にも踏み込んで予測する。
極東アジアのキーポイント、中朝関係の行方を探る。
ちくま新書 819円
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