毎日のように開かれる会議。招集されるままになんとなく参加している、退屈なので内職してやり過ごすことも多い、という人も少なくないのではないでしょうか。情報共有だけが目的の会議など、実際の会議にはさまざまなものがありますが、できることなら有意義な時間にしたいとは多くの人が思っているはずです。
そこでぜひ身につけたいのがファシリテーションの力です。それは会議を進行するということだけではありません。集まった人々に同じ問題意識を持たせ、ときに「やりたくない」という人にもやる気スイッチオンにさせるという、会議の場以外でも役に立つスキルなのです。
IBMのコンサルタントとして数々の会議を変革してきた清水久三子さんが、会議を変えるためのコツについて紹介します。
「会議を動かす力」が必要になってくる
みなさんは日頃、どんな会議に参加することが多いでしょうか? 日本企業では明確な進行役を置かず、議題の担当者が延々と説明を行い、これといった結論を導き出せず時間ばかりがかかってしまう会議が多いとよく耳にします。私が日本企業から外資系企業に転職した際に、最も驚いたのが会議の進め方や物事が決まるスピード感でした。
会議の目的とゴールを事前に参加者が把握し、準備を行い、結論を導き出し、関係者に確実に期日までに決まったことを実行させるシステマティックな会議。クライアント企業のワークスタイルを大きく変える手法のひとつとして、多くの企業に導入するお手伝いをしてきました。
何らかの問題を解決したり、新企画や施策を立ち上げるための会議は明らかに増え、いつ自分がそのリードを任される立場になってもおかしくはありません。どんな会議であれ、会議を動かしていくファシリテーションのスキルがあれば、たとえテーマが何であったとしても、怖くなくなるはずです。
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