では、どんな状態を目指していくのか。それ考えるための目安となるものが「変革受容カーブ」というものです。変革受容度には6つの段階があります。
「3つのギャップ」にはこう対応しよう
この段階を上がるのを阻んでいるのは「コミュニケーション」「マインド」「スキル」という3つのギャップです。
ファシリテーションする際には、参加者が今どの段階にあるのかを把握し、ギャップを埋める手助けをしていきます。では、3つのギャップとは何かを見ていきましょう。
まずひとつ目のギャップはコミュニケーション・ギャップです。内容や目的がきちんと伝わっておらず、そもそも何が起ころうとしているのかを知らないという状態です。参加者に何らかの変更を求める会議などでは、場合によっては「聞いてないし……」と斜に構えていることもありますし、「自分は悪くない」と開き直っている場合もあります。冒頭の私の失敗談もこのギャップがあったために「そもそも……」発言が出てしまったという例です。
参加者がこの段階にあるときは、「何が問題なのか?」「なぜ変わらないといけないのか?」ということを事実ベースで伝えて、「それは確かに何とかする必要がある」と納得するまでギャップを埋めていきます。
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