最後に「課題設定」ができる人だったらどうするでしょうか?「部長、そもそも日報は何のためにあるのでしょうか?勤怠管理ではありませんよね?上司が営業活動を見て適切な指導をして成約率を高めるためのものですよね?問題なのは適切な指導ができない管理職にあるのではないでしょうか?成約率80%を目指し、管理職のコーチングスキルを向上させるべきではないでしょうか?」というあるべき姿から取り組むべき課題を設定するでしょう。
今、現場に求められる能力は「What+How+Do」
「そもそも課題設定は上の人の仕事であって、下の人はそこから指示された目標達成や問題解決に取り組んでいればいいのでは」「あるべき姿を考えるって、それは自分の仕事ではないのでは」と思われた方もいるかもしれませんね。
実際、ひと昔前まではそれでよかったのです。会社が利益をあげるために何をすべきか(What)を経営層が決めて、管理職層が達成のために何をすべきか(How)を考え、現場層はとにかく早く正確にそれを実行する(Do)というシンプルな役割で動いていたのです。
しかし、今ではビジネスが複雑化するとともに、「変化が予測不能な時代」です。ちなみに「変化が予測できた時代」とは90年代を想像してもらうとよいでしょう。欧米先進国企業というお手本があり、市場も拡大しており、右肩上がりで成長できた時代です。そのような時代には、トップが決めたことを正確に迅速に全力で行うことが利益につながりました。
そして、現代は日本も先進国に仲間入りし市場は成熟飽和しており、テクノロジーの後押しもあり、変化のスピードが非常に早くなってきました。ビジネストップが現場で起きていることを全て把握して指示を正確に出すことが難しくなってきたのです。
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